小泉の夜雨
 kozumi no yau


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稲の刈り取りも終わった淋しい田んぼの坂道。吹き付ける雨風に肩をすぼめて登る下駄履きの姿と風雨に押され背中を伸ばして下ってくる箕笠の男を対照的に描いています。
金沢文庫の南を流れる宮川上流の南岸から手子神社の付近で、海と陸の連なった景色の良い場所であったようです。
当時は、泥亀一帯から入り江がここまでつづいており道端の田んぼにつづいて描かれているのが解ります。