広重ギャラリー「金澤八景」






称名の晩鐘 乙艫の帰帆 州崎の晴嵐 平潟の落雁
野島の夕照 瀬戸の秋月 内川の暮雪 小泉の夜雨



武陽金沢八勝夜景
能見堂から見た金沢の夜景。野島を中央に配し、右手に平潟湾と入り江(瀬戸の内海)に姫子島が描かれてます。満月に照らされた夜景の図は今にも眼前に幻のように浮かび上がってきます。

金沢八景要図
地形に手が加えられてない時期の想定図。広重の金沢八景と合わせてご覧下さい。
◆地形の復元模型は横浜歴史博物館・展示施設でご覧になれます。

武陽金沢八勝夜景  広重 金沢八景要図




金沢の地名は古くはカネサワと読み、なまってカニサワと呼ぶ人もあったといいます。
全国的に金沢の地名は金・銅・鉄に縁の深いところです。鎌倉時代この地に多くの鍛冶匠が住んでいましたが、鍛冶の材料を運搬する港に恵まれ、鎌倉にも近く幕府に武具類を供給するに便利な場所だったと考えられます。
金沢区は東京湾に面した横浜市の南部に位置しています。
広重ギャラリー「金沢八景」は、山の手の大規模宅地開発の中心部にオープンしたセンター施設の竣工を記念し、集合住宅のエントランスロビーに設置したものです。
ロビーのフロアに東屋をイメージした檜角材の軸組とベンチを配し、そこから眺める形で8枚の印刷画を木枠組にはめ込んで展示してます。この地に移り住んだ子供達が当地を故郷として育ち、やがて巣立っていくときの糧になってくれればの思いから企画制作したものです。

ギャラリーのイメージ図



広重の金澤八景。それは金澤の歴史、宗教、民族、建築などの情報が盛り込まれたメディアとして捉える事が出来ます。古くより横浜金澤は観光・商工業、文教・居住地域として、開拓と開発を重ねて発展をしてきた地域です。この歴史を振り返えり、そして21世紀への架け橋となることを願っております。




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