蕎麦打ち奮戦記



◆阿蘇の蕎麦街道
阿蘇五岳
阿蘇  2004年6月14日

駐車場と案内看板  ながれ坂の石畳  母屋の玄関先

何年ぶりだろう久々に学生時代の友人を訪ねました。
数年前まで関西にいた彼は故郷の阿蘇・南小国へもどりこの地で観光施設の開発に関わる仕事をしてます。JR熊本駅で待ち合わせ昼食にと案内してくれたのがここ「戸無しのそば屋」です。
街道沿いには驚く程のそば屋が立ち並んでいます。九州は何処もうどん・そーめん、チャンポン・ラーメンが主流と思っていた私には不思議な光景でした。
山間のうっそうとした沢沿いの道路を曲がりくねって進み、その一角に駐車場があり、石畳の坂を上ると古い民家風の建物が現れました。お伺いしたのは週日の1時を過ぎていましたが数組の先客が待っています。


ざるそば 1800円也  母屋の主客席上部 渡り廊下で繋がる離れの客席 離れの雪隠

待つこと1時間強、やっと席へ案内され蕎麦が出てくるまで30分余り。これだけ待たされたらそそくさに蕎麦をすすりたくなりますが先ずは蕎麦だけを一口。ロケーションと建物の造りがきわだっているのに比べ蕎麦は何処にでもあるような食べ慣れた蕎麦です。汁を口に含むとこれまたいつも親しんでいる濃口醤油と鰹節の香りが効いた辛汁でした(関東風なんですね)
阿蘇の雄大さに包まれながら、山奥の澄んだ空気と木立からこぼれる光は沢のせせらぎも手伝いゆったりとした心地よい時が流れます。久々に旧交を温める時間を過ごすことが出来ました。

 ※トップの画像は外輪山から根子岳、高岳、中岳、烏帽子岳、杵島岳の阿蘇五岳を展望したものです。目を凝らしてみるとお釈迦様の寝姿に似てるところから「阿蘇の涅槃像」と呼ばれてます。



この景観は何度見ても飽きることはなく人間らしさを取り戻してくれます。 子供の頃遊ばせてもらい大人になってお茶をいただいた庭
長崎・五島 2004年6月13日
阿蘇へ向かう前二日は長崎・五島の故郷へ寄りました。島には蕎麦を食する習慣が無く麺と云ったらうどんとチャンポンが主で汁はいりこかアゴ出汁の薄口醤油味となります。好みもあるでしょうがうどんはこの汁が美味さを感じ、蕎麦は何と云っても東京風が美味いと感じます。機会があったらいりこやアゴ出汁の蕎麦つゆも試してみましょう。つづく



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