蕎麦打ち奮戦記


■進化する自前の道具 2008年


◆木鉢

外径 590mm 内径 518mm 高さ 151mm 内部深さ 113mm 重量 6.8k

 これまで使用していた木鉢は道具類で最初に購入した物ですが一度に打つそば粉の量が増えてくると少々無理があります。近いうちに大きめの木鉢を求めるつもりでいましたが幸運にも新品をお譲りして下さる方がいらして試し打ちの具合も良く譲り受けることにしました。
材種は栃のようですが比較的かさばらないサイズと打つのに安定感もあり、持ち運びにも適度の重さです。
これでそば粉の量が1.5k以上となっても粉がこぼれることもなく本漆の性質上粉がスムースに木鉢を走り水回しが良くなりました。(2008年3月)


◆四作目の打ち台
 進化し続ける打ち台はこれで4作目となりました。
常設の台であれば収納や持ち運びの心配もありませんが移動のための持ち運びや収納を考えると重量やサイズの制約を受けてしまいます。
今回の作はそれらの制約をある程度緩和し作業性の良い物としました。(2008年2月)
セットしたときの大きさ 横幅1,410mm 縦幅 900mm 高さ 770mm



 のし板は板厚 30mm 横幅 1,100mm 縦幅 900mmのスブルース製。上棚は持ち出しのバーにシナ合板、脚は桧の角材と板材です。4面の脚を各隅で重ね 6mmのボルトで組み立てる簡単な仕組みですが力が加わっても揺れることなく、床の不陸も組立時に吸収してくれます。
過去の作で拘った収納時のコンパクト性と移動の為の軽量化を緩和すると蕎麦を打つ機能は数段に良くなりました。






部屋の片隅に片づけたときの状態です。
過去の作に比べると収納時も存在感のあるサイズです。重量はのし板が15.6k脚と棚板で12k、3作目と比べると12k程重くなりました。



参照
※二作目の打ち台は こちら をご参照下さい。
※三作目の打ち台は こちら をご参照下さい。



◆ すくい笊

 茹でた蕎麦を如何にして釜から一度に素早くすくうか。釜の大きさや笊の形状と大きさでなかなかスムースに運ばないことがあります。
通常使用する釜は21〜27cm、容量4〜6L。この製品は径が193mm深さ70mm。作りも頑丈に出来ておりこの程度の釜でしたら一度で蕎麦を残さずすくい上げる事が出来ます。偶然に通りがかったデパートの家庭用品売場で見つけました。展示品のみでしたが在庫はなく何時入荷するか不明とのことで即購入した次第です。左の画像は片口です。(2008年3月)

◆ 流し缶

蕎麦豆腐の熱を冷まし固める道具で寒天や羊羹などもこれで固めます。サイズは190×190×46mm、1.0〜1.5Lの蕎麦豆腐が作れます。
右の画像は出来た蕎麦豆腐を保存する容器です。流し缶のまま保存もできますが出張蕎麦打ち用に人前でも出せる物にしてみました。(2008年3月)



■進化し続ける道具類、蕎麦打ちの環境も整いいよいよ蕎麦料理の世界へと入っていきます。つづく



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