蕎麦打ち奮戦記



◆猪口の染付文様


磁器の文様は白磁をベースに色絵や単色で絵付けされています。製作年代や生産地、作者によりそれぞれの技法や図案があり、使い手の利用目的によっても文様の面白さが拡がります。伊万里の猪口はその多くが絵付けされ 藍一色で無数の文様が描かれてます。 山水、草花、竹、木、鳥、虫、魚など自然を題材にしたものや、 格子、編目などの幾何文様、建造物などがあり、その種類は 2000以上と言われています。 数多く手早く描かれたため、自ずと図案が変化し、多様にそして 簡素な美しさがあります。高価なものや代表的な猪口はありませんが手持ちの画像を掲載しますのでご笑覧下さい。なお画像をクリックすると実物の二倍前後の画像が開きます。呉須や筆のタッチの違い、焼きによるカンニュウやホツ、キズ、ソゲといった細部まで見てとれます。入手の際はそれらを参考にしますが衝動買いが多く失敗の連続です。

右の画像は左の画像を上部から覗いたもので口縁の歪みや見込みの状態が見てとれます。見込みに窯で出来たホツが数点見えます。磁器は無傷を上手とされていますがその偶然性は景色として楽しむことも出来ます。



上記2行の画像は上段の画像それぞれに対する口縁と見込み部分を下段に掲載してます。


左の画像は竹で真ん中の画像は渡り鳥と水盆に生花が描かれています。右の画像は何の花でしょうか、明確でない方が季節感を問わないですみそうですが気になりますね。


左の画像は蝙蝠です。「蝠」と「福」が同音のため、両方を合わせて「寿福」、目出度いもののようです。真ん中の猪口は三個口をネットオークションで手に入れたものですがどれもカンニュウとソゲがあります。小さめのサイズと姿形が気に入っておりますので何れは修復して使う予定です。右の画像は筆のタッチも良く分かりやすい文様です。



普段使いの現代物です。伊万里と比べると白磁の発色に違いがあり、全く別の焼き物であることが解ります。手書きの筆のタッチや呉須の違いなども合わせて見比べると微妙な変化が分かり、ある程度の年代が推測されます。



古伊万里と現代物が入り混じった画像です。どちらであるか明らかに分かるものもありますがどちらとも云えないものもあります。それを推測しながら蕎麦をすするのも愉快なものです。



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