蕎麦打ち奮戦記



◆ 蕎麦で島の秋祭りと音楽祭に参加

     長崎・小値賀島の秋祭り  10月6日〜22日
     長崎おぢか国際音楽祭  10月9月〜13日
  

 手打ち蕎麦で島の秋祭りと音楽祭に参加してきました。
島の祭りは集落単位で17日間に渡り連続して執り行われます。音楽祭は今回で9回目、今年はその島のお祭り期間内に開催され、小さな離れ小島は祭り一色となります。
音楽祭には世界各地(ヨーロッパ、アメリカ、ロシア、マレーシア、東京、京都)からアーティストがやって来て、島の各地でコンサートや聴講生向けの特別レッスンなどが企画されています。
これを目当てに全国から音楽ファンが訪れます。開催当初より気に掛けていた企画ですが初めて目の当たりにすることが出来ました。

 

 ■島のお祭り風景


 島で蕎麦を打つようになって今回で3回目、持ち込んだそば粉の総量は25k、そば汁が13L。島でたった一人のそば打ち仲間は初回から熱心に私の元へ通ってくれ、研究心も腕前も着実に上がっています。
これで延べ250人程の島の方々に私の蕎麦を食べていただきました。







 ■お祭りと音楽祭が合体
お祭りの夜の宴を開くお宅に招かれ、そこで私の蕎麦をご披露することになりました。広間では沢山の方々がご馳走を頂いています。
そこへ音楽祭に参加するアーティストがやって来て、突然にミニミニコンサートです。
ピアノ、バイオリン、チェロ、尺八とヴォーカル。方や琴の独奏。やがて琴と尺八のセッションまで、、、、、舞台は玄関ホールと広縁。屋外では月明かりの元で秋の虫が鳴いていました。
演奏の合間に島に到着したばかりの外国人アーティストが6人来訪、島の料理を楽しんでいます。
演奏に負けないようにこの日はイサキのぶっかけ蕎麦を客人に振る舞いました。東京や京都から駆け付けた客人は新蕎麦を堪能したようですが島の料理に目移りした外国人アーティストはどうだったでしょうか?






 島の音楽祭は各公的施設でのコンサートと野崎島(無人島)の天主堂でのコンサートがメインとなりますがいわゆる街角コンサートも離島ならではの雰囲気がありました。







 ■島の製粉所
 お祭りの宴には日を変えて四つの集落を訪ね、10軒ほどのお宅でご馳走になりました。その中の一軒でお知り合いになれた方が製粉所をお持ちと言うことで次の日に早速訪ねてみました。
昔ながらの設備が今も現役で活躍しています。精米機と製粉機の動力源は電力モーターもありましたが黒光りするディーゼルエンジンが据えてあり、運転をお願いするとスタン!スタン!スタン!・・・・・と激しい音を響かせながら快調に廻りだしました。
画像にある動力を伝えるベルトを架ける動作も見せていただきました。
昔、中学生の頃友人宅が精米所で動力源が水車とこのディーゼルエンジンでした。
遊びに行くと彼は自慢げにエンジンを掛け、ベルトを片手に持ち、ヒョイ!と架けて見せてくれました。その思い出があり、今回無理をお願いして運転していただいた貴重な一枚の写真です。何時の日かこのエンジンで蕎麦の実を挽き、島でそば粉が出来たら素晴らしいな〜などと夢を膨らませながらこの記事を書いてます。


 ■ 東京・横浜の蕎麦仲間が島へ?
東京・横浜の蕎麦を通じた知人・友人グループが五島へ行ってみたいと云いだした。
昨年より島へ行く機会が増えたと云え、五島の情報に詳しいわけではない。
案内するとしたら何処が良いのか、東京から島へのルートはどのコースがベストだろうか、季節は?
島の知り合いに聞いたり、自分の目と足で確かめたり、今回は島の事情を知る良い機会ともなった旅でした。

いつもは島から横浜へ戻るコースは小値賀〜佐世保〜博多〜東京のルートですが今回は博多港までのフェリーを利用してみました。
薄曇りの天候でしたが平戸諸島を縫い、北九州のリアス式海岸沿いを進む航路は素晴らしい景観でした。
このコースは以前には空から眺めていましたが海上からの景色は格別です。(空からの様子は こちら をご覧下さい。)
 只、心配なのが天候です。風が強いと外海の荒れはもの凄く、船は欠航します。旅のスケジュールは難しいものがあります。
運を天に任せるほかありませんね・・・・つづく



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