思い出の正月飾り( 1997.12.30)





1997年秋に完成したYRP研究センタービル 最初に迎える1998年の正月飾りです。
海外からここへやって来る研究者や技術者に日本的な雰囲気のする正月飾りを見せてあげたいと考えて企画。 制作費は予算の関係でありません そこで知り合いの工務店に相談を持ちかけ、材料費のかからない方法で制作してみました。



テーマ
飾りの型は凧  凧は形は違っていても世界共通のもの 飾り付けの意味が海外の人達にも分かってくれそうです。
大空へ高く舞い上がる凧には 大きく羽ばたくイメージがあります。 この研究施設での成果が世界へ向けて大きく羽ばたくように そんなイメージと願いを込め 制作協力者の大工棟梁数人で取りかかりました。


制作風景
近くの網元さんから大漁旗をお借りし 骨組みとなる竹に貼り付けます。



取り付け場所の下地づくり
取り付ける場所は三層吹き抜けのエントランスホール 二階のはめ殺し窓枠に凧を取り付けます。
梯子が転倒しないように手元が足元を支え 固定用の芯バリ棒を窓枠に取り付けます。 親方が安全性を確認するように全体を見渡し取付位置を指示します。



凧の取り付け
凧には糸の代わりに細いロープが付けられています。 四人掛かりで慎重に凧をつり上げ取り付けていきます。


制作協力者の方々
大漁旗の借用交渉から材料集め 制作の全てに渡って協力してくれた方々です。
工務店の社長は「いつも面白いアイデアなので商売抜きで取り組んで見ました また一つ楽しい経験が出来た」と云ってましたがいつもいつも無理を言ってばかり とても感謝してます。1997年12月30日のことでした。

完成です。
画像をクリックすると大きめの写真がご覧になれます。
  
吹き抜けの両サイドに凧を取り付け 凧糸を少したるませ糸が交差するように飾り付けています。





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